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Quoi Q&A -the dawn-

Gen Ikehara (Buddy Optical)

Q 1 

Buddy Opticalを始めたきっかけは?

A 1

まずはじめに、なぜ眼鏡なのかというのをご説明しますと、
原体験として自分が小学生の低学年の頃に
曽祖母が使っていたボロボロの老眼鏡を目にした時になんとも言えない
格好良さを感じた事は大きかったのかもしれません。
その時はただ夢中で眺めているだけでしたが、今思えばその時に
何か大きなものを渡されたような気がします。
眼鏡は《ファッション/服飾》と《プロダクト/物》を媒介する存在という部分が魅力的で
単に物やオブジェとしてみる事もできなくはないし、一度顔の上に乗ったら
着用した人の雰囲気をガラリと変えてしまうファッションアイテムでもあります。
また、医療器具としての側面もあって、どっち付かずというか、、(笑)
まだまだ自分が業界の中に入ってできる可能性がありそうだと思えました。
そして、その中でBuddyOpticalというブランドの方向としてはファッションをコーディネートで考えた時に違和感が無い眼鏡が作りたくて始めました。
独創的で個性的なパンチ力のある眼鏡ブランドが沢山ある中で、ブランドの個性を
打ち出すのではなく、それぞれの個性に寄り添う眼鏡があまりないので
それをやってみようと思ったのがきっかけです。

Q 2

デザインの始まりと終わりは?

A2

何かのきっかけで、思いついたデザインのイメージを
正確に図面に書き起こしていく作業が始まりで
製品が誰かの顔に着用されたら終わると思います。

Q3

今年1番感化させられた事柄は?

A3

国立国際美術館で開催されていたウィーン・モダン展で
作曲家のアルノルト・シェーンベルクが描いた
《グスタフ・マーラーの葬儀》という絵画を鑑賞したときです。
この展覧会はクリムトやエゴン・シーレをメインとした催しなのですが
自分としては作曲家のアルノルト・シェーンベルクが描いた
絵画に一番の魅力を感じました。
惹かれた要因が何なのかといえば、絵そのものが素晴らしく
そこに感情が込められている事が一目でわかる油彩独特の表現はもちろんのこと。
本来作曲家であるはずの彼が、描いていることに惹かれているのだと思います。

この時代のアーティストは画家・音楽家・建築家・デザイナー達が
お互いのジャンルを横断して活発に交流していた様子で、
それぞれの知識や技術を教え合って教養を高めることにより
自身の本職に立ち返った際にもより深みのある仕事ができたのでは
無いかと思います。 その後、シェーンベルクの曲を聴いてみたら
やっぱり良かったというのにやられました。

Q 4

10年後のビジョンは?


A 4

2020年でBuddyOpticalを始めてから10年になります。
次の10年である2030年には小さくても良いので大阪に自社工場が
あれば良いなと思いますね。
それから海外でのシェアをもう少し増やしておきたいです。
また、眼鏡にこだわりつつ、他のジャンルのアーティストと
交流してそれをオーディエンスと共有するような場所を
作りたいと構想中なので、それが形になっていれば良いですね。
それより何より10年後も仕事があるのか心配なので
先の事より日々の瞬間瞬間を楽しく生きていたいですね。

Q5

最後に何かあればどうぞ。

A5

明日も頑張ります!

​Gen Ikehara

​buddy optical designer / howse owner

buddy optical HP

​howse HP

 

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